2021年度―高等学校(高校1~3年生)の課題図書

高等学校の課題図書

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2021年度(令和3年)

水を縫う

松岡清澄、高校一年生。一歳の頃に父と母が離婚し、祖母と、市役所勤めの母と、結婚を控えた姉の水青との四人暮らし。

学校で手芸好きをからかわれ、周囲から浮いている清澄は、かわいいものや華やかな場が苦手な姉のため、ウェディングドレスを手作りすると宣言するが――「みなも」

いつまでも父親になれない夫と離婚し、必死に生きてきたけれど、息子の清澄は扱いづらくなるばかり。そんな時、母が教えてくれた、子育てに大切な「失敗する権利」とは――「愛の泉」ほか全六章。

世の中の〈普通〉を踏み越えていく、清々しい家族小説。(出版社内容紹介より)

表紙 作品名

水を縫う

(寺地はるな/著、集英社)

 

兄の名は、ジェシカ

4歳年上のジェイソンは、サムの自慢の兄。おだやかでやさしくて、忙しい両親にかわって、小さいときからサムの面倒をよくみてくれた。サッカー部のキャプテンで、学校ではみんなの人気者。だけどこのごろ、少し様子が変わったみたいだ。

ジェイソンはある日、自分はトランスジェンダーであり、男であることが耐えられない、と家族の前で告白する。大好きな兄の変化にサムはとまどい、閣僚の母親、その秘書を務める父親はうろたえる。おりしも現首相が退任し、サムの母親は有力な次期首相候補になるはずだったが、ジェイソンのことがマスコミに取り上げられるようになり……。

生物学的な性、社会的な性、そして本人が自覚する性の問題を、家族4人の立場から、わかりやすく、誠実に、時にコミカルに描く。『縞模様のパジャマの少年』のジョン・ボイン、最新刊!(出版社内容紹介より)

表紙 作品名

兄の名は、ジェシカ

(ジョン・ボイン/作、原田勝/訳、あすなろ書房)

 

科学者になりたい君へ

「どうすれば科学者になれるのか」? 研究生活、論文、ノーベル賞、科学の面白さ……

日本の科学研究を牽引した著者が実例を交えて案内する。科学を見る目がガラッと変わる、全ての人に必読の書!(出版社内容紹介より)

表紙 作品名

科学者になりたい君へ

(佐藤勝彦/著、河出書房新社)