同人誌や創作サークルを利用する
公募やコンクールにひたすら投稿し、孤独な戦いを続けるという個人戦スタイルの対極にあるのが、この同人誌や創作サークル活動を通して童話作家デビューを目指す方法です。
こちらは、同人誌や創作サークルで作品を投稿し、仲間内からの批評をもとに腕を磨きつつ、出版社の編集者から見出される機会を待つというものです。カルチャースクールや創作スクール等でプロから学びつつ、デビューの機会を待つというのも、このスタイルになります。
これらの方法のメリットは、同じ志を持った仲間たちとともに語り合ったり、批判しあったりすることで、童話作家になりたいというモチベーションを維持しやすいという点です。一人だと、何度かチャレンジして失敗してしまうと、自分には才能がないんじゃないかと思って諦めてしまいがちだからです。
ところが、仲間と話していると、こうした状況は自分だけでなく、他の人も同じなんだということがわかり、お互いに励ましあったりすることができます。ただ、こうした仲間関係が裏目に出てしまうということもあるでしょう。
というのも、単なる傷の舐めあいサークルになってしまう可能性があるからです。仲間と共に作家デビューを目指すといっても、共著で出版するわけではありませんので、最後は個人としての戦いに帰着します。互いに自立した者同士であれば、優れた関係が維持できるのですが、もたれ合い所帯ではどうにもなりません。
仲間と共に公募やコンクールに挑戦する
また、同人誌や創作サークルで活動しながら、公募やコンクールに挑戦して受賞を目指すという方法もあります。これも童話作家デビューを目指すには良い方法でしょう。
ただ、同じコンクールでは受賞者数が限られていますので、それをキッカケに仲間関係がギクシャクしてしまうということもあります。でも、それも仕方ないのかもしれません。一時的に気まずくなったとしても、やがて、共にプロとして活躍できる日がくれば、それも楽しい思い出に変わることでしょう。
一方、性格的に仲間との活動が向いていないという方もおられます。もし、自分がそうしたタイプだと思うなら、一人で頑張ってみましょう。家庭で主婦とかされていて、自由な時間が取れないという方も同じかもしれません。そうした場合は、通信講座なども利用できます。
結局、どのような環境にあっても、最後は自分との戦いなのですから、最終的に何が有利になるか分かりません。自分を信じてチャレンジしましょう。その志が本物であれば、きっと道は開けるはずです。