原稿用紙の書き方(手書き)と注意点

原稿用紙の書き方

原稿用紙の種類&サイズ

原稿を手書きで書くときは、イラストの入っていない白の原稿用紙を用いてください。また、そのサイズは特に指定がない限り、B4判あるいはA4判の縦書き用400字詰め原稿用紙を用いるのが一般的です。

サイズ指定のある場合は、それに従ってください。通常、B5判の原稿用紙や横書き用原稿用紙を公募に用いることは、ほとんどありません。


筆記用具

下書き原稿の場合は、2B等のやわらかい鉛筆が使いやすいようです。ただし、提出用の原稿は、必ず黒の万年筆かボールペンを使用してください。鉛筆書きだと、下書き原稿のように思われ、選考者の印象がよくありません。

清書に際しては、丁寧に楷書(漢字の点画をくずさない書き方)で書くことを心掛けてください。多少の誤字であれば修正液等で修正してもいいですが、目立つようなら清書し直しましょう。


原稿の枚数制限

応募規定で指定されている枚数制限は必ず守ってください。○○枚程度という指定であれば、多少の前後(1割程度)は良いのですが、○○から△△枚以内という規定であれば、その枚数内に収まるように注意してください。

また、原稿にはノンブル(ページ数)を入れてください。その際、表紙やあらすじはページ数に含めません。ノンブルの挿入場所は、特に指定がなければ、左肩か左下に入れることが多いようです。これは、原稿の右肩を綴じた際に分かりやすいからです。

原稿用紙の書き出し

表紙を別に付ける場合は、1ページ目の1行目の2マス目から本文を書き始めます。小見出しをつける場合は、最初の2~3行を使って小見出しを書き、改行後、2マス目から本文を書き始めます。

一方、表紙を別に付けない場合は、最初の数行を使ってタイトルを書きます。そして、次の行の下部に自分の名前(ペンネーム)を書き、改行あるいは1行あけて、2マス目から本文を書き始めます。小見出しがあれば、その分だけ数行ずらしてください。(下図参照)

原稿用紙の書き出し

原稿用紙の書き方

文章は、リズムよく読めるように句点(、)を打ちます。句点を打つ位置は、作品を声に出して読んでみて、流れるように読めれば大丈夫です。コツがよくわからないという方は、人気作品を幾つか読んでみて参考にしてみてください。

さらに、文章の内容が変化するときには改行を入れます。改行後の文章の書き出しは、1マス空けます。また、会話文を挿入する前後でも改行するのが一般的です。その際、会話文の行頭は1マスあける必要はありません。一方、会話文後の改行では、1マス空けて書き始めます。(上図参照)

鍵カッコで括った会話文に関しては、カッコ内の文末に読点(。)を付けても付けなくても良いのですが、作品全体で統一させることが必用です。

また、文章の中で句読点(、。)や鍵カッコの(」)が行頭に来たり、鍵カッコの(「)が行末に来ないように注意しましょう。