作品で使用できる漢字と分かち書き

使える漢字と分かち書き

使用できる漢字に注意しよう

童話は、対象が子供たちなので、作品中で使用できる漢字に制限があります。といっても、厳密に決まっているわけではありませんが、学年別漢字配当表を参考にしながら、使える漢字をチェックしておきましょう。

 

絵本や幼年童話であれば、ひらがなか小学1年で習う漢字に絞ったほうがいいでしょう。中学年向けや高学年向けの作品も、その年代で学ぶ漢字をもとに、使用する漢字を選択しましょう。

もし、名前などで難しい漢字を使いたいときは、ふりがなを付けるという方法があります。その漢字を初めて使った箇所でふりがなを付けておけばいいでしょう。

漢字を使うかひらがなを使うかで迷ったときは、とりあえず、ひらがなを使っておけば間違いありません。あくまで、子供たちにとってどちらが読み易いか、という観点から選択してください。

わかちがき(分かち書き)とは?

絵本や幼年童話で、すべての文章をひらがなで書くときは、「わかちがき」という方法を使います。これは、市販されている絵本などを見るとわかりますが、各々の単語や文節を空白で区切って書く方法です。

ひらがなが続くと、区切りが分からなくなって読みにくくなるので、これを解決するための方法です。アルファベットを用いる英語表記に似ていると言えるかもしれません。

例えば、次のように使いますが、一般的には、文節で区切るケースが多いようです。

 

【漢字表記】

私は公園で寂しそうなおじさんに声を掛けました。

 

【文節区切り】

わたしは こうえんで さびしそうな おじさんに こえを かけました。

 

【単語区切り】

わたし は こうえん で さびしそうな おじさん に こえ を かけました。