2022年度―小学校高学年(小学5~6年生)の課題図書

小学校高学年の課題図書

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2022年度(令和4年)

りんごの木を植えて

おじいちゃんと過ごした日々──それは、とっておきの時間。みずほは小学五年生。二世帯住宅で暮らす大好きな祖父にがんの再発がわかった。しかし、祖父は「積極的な治療」はおこなわないという。なぜ? みずほはどうしても受け入れられない。

「『たとえ明日、世界が滅亡しようとも、今日わたしはりんごの木を植える』ということばを知ってるか?」祖父がみずほに語る。マルティン・ルターのことばだ。「明日世界がなくなるとわかってるのに、そんなむだなこと、なんでするの?」とみずほ。どうしても理解できない。

がんを身体にかかえながらも、大好きな絵を描き、庭仕事をして毎日をのびやかに暮らす祖父。そして祖父や家族と語り合う時間のなかで、みずほは「おじいちゃんの生き方」を見つめ……。「人間が生きること」そして「死ぬということ」を考える珠玉の物語。(出版社内容紹介より抜粋)

表紙 作品名

りんごの木を植えて

(大谷美和子/作、白石ゆか/絵、ポプラ社)


風の神送れよ

長野県南部、天竜川上流域を中心に伝わり、国の無形文化財にも指定されている「コト八日行事」。優斗たちが暮らす地区では、二日間にわたるコト八日行事のすべてが子どもたちの手にまかされ、行われるのだ。

コロナ禍で行事の開催自体があやぶまれる中、はたして優斗と仲間たちは、家々にすくう疫病神を祓い、無事地区境まで送ることができるのか?

さまざまな困難に立ち向かい、自らの責任を懸命に果たそうとする子どもたちの姿を鮮やかに描く。(出版社内容紹介より抜粋)

表紙 作品名

風の神送れよ

(熊谷千世子/作、くまおり純/絵、小峰書店)


ぼくの弱虫をなおすには

プリンツ賞オナー作家が描く、心にひびく物語

小学校4年のゲイブリエルには、こわいものがたくさんある。クモ、いじめっ子の上級生、大きなトラック…。でも、何よりこわいのは、5年生に進級すること。5年になると、いやな上級生と同じ校舎になるから…。

ぜったいに5年生にはならない、と決めた。親友の女の子フリータは、これに大反対! ゲイブリエルの弱虫をなおす作戦を考えて、夏休みのあいだ、その作戦に、ふたりでとりくむことになった。

とちゅうまでは、うまくいっていた。ところが、ゲイブリエルのある思いつきのせいで、フリータの家族をまきこんでしまい…。

1976年アメリカ・ジョージア州を舞台に、偏見や人種差別の問題にふれつつ、苦手を克服する子どもたちの成長を描いた、心にひびく物語。(出版社内容紹介より抜粋)

表紙 作品名

ぼくの弱虫をなおすには

(K・L・ゴーイング/作、久保陽子/訳、早川世詩男/絵、徳間書店)


捨てないパン屋の挑戦:しあわせのレシピ

捨てないパン屋として評価される田村陽至氏の人と思想を、食品ロスの専門家として数多くの受賞を誇り、食品ロス削減推進法成立の原動力となった井出留美氏が活写する。

田村氏のモンゴル滞在の経験や、ヨーロッパへのパン修行の旅など、美しい自然風景と感動的なエピソードを交えながら、捨てないパン屋になるまでの葛藤を通じて、自然への深い愛情と、食品ロスなき未来への希望を描いたノンフィクション。(出版社内容紹介より抜粋)

表紙 作品名

捨てないパン屋の挑戦:しあわせのレシピ

(井出留美/著、あかね書房)