2021年度―小学校低学年(小学1~2年生)の課題図書

小学校低学年の課題図書

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2021年度(令和3年)課題図書

あなふさぎのジグモンタ

ジグモのジグモンタは、穴ふさぎが得意な服の修理屋さん。 でも、この頃はみんな新しいものを欲しがります。 「穴ふさぎなんて、もう役に立たないんだ」。 気落ちしたジグモンタは、気晴らしに森に出かけますが……。 修理という作業を通じて、古いものを使い続ける意味とともに、物作りの喜びまでもが伝わってくるお話。すぐに新しいものが手に入る今こそ読みたい絵本です。

【あらすじ】 ジグモのジグモンタは代々続く『あなふさぎや』。 糸を生地そっくりの色に染め上げたあと、8本の手足で巧みに穴をふさいでいきます。 できあがりは完璧で、ジグモンタは自分の仕事に誇りを持っていました。 ところが、仕上がったコートを取りに来た“かえる"が新品のコートを着ていたり、 “ハリネズミ"の姉妹に結婚式のベールの穴ふさぎを頼まれたら花嫁である末っ子に「お古なんて絶対にいや! 」と泣かれたり。 ジグモンタは自分の仕事が認めてもらえず自信をなくし、旅に出ます。

旅の途中で“ふくろう"の親子に出会い、子どもたちが穴だらけにした毛布を急いでふさぐことに。 慌てて繕ったのでその出来栄えに満足できないジグモンタでしたが、大喜びのフクロウのお母さんのひとことから、いいことをひらめきます。 そして家に帰って結婚式のベールの穴ふさぎを完成させハリネズミ姉妹のもとへ。 そのベールを見た末っ子は…。

土の中に細長い袋のような巣をつくり、巣を修理しながら使うというジグモが主人公です。 ものを修理して大事に使う精神や、新しいことに挑戦するすばらしさ、誰かに感謝される喜びが描かれます。 落ち着いた色合いのコラージュの絵は味わいとぬくもりがあり、優しいジグモの物語を彩ります。 【対象年齢: 3歳・4歳・5歳から】

【ジグモってしってる】? このお話の主人公ジグモンタは「ジグモ」という“くも"がモデルになっています。ジグモは1~2㎝ほどの大きさで、おしりから出した糸をつむいで巣をつくります。ここまではほかの くも と同じですが、なんと、ジグモは土の中に巣をつくります。 巣は細長いふくろのような形をしていて、まるでガーゼでできたくつしたのようです。

巣の奥にもぐったジグモは、えものが通るのをじっと待ちます。巣の上の方は地上の木やコンクリートのかべにくっついていて、その部分に地上を歩くえものが、ふれることで巣がわずかにゆれます。だから地中にいても、えものに気づくことができるのです。そのあと、巣をやぶってえものをつかまえ、巣の中にひきこみます。 狩りのあと、巣にあいてしまった穴は糸で直し、一度つくった巣をくりかえし使います。いっしょうけんめい穴をつくろい、大切に巣を使う、そんな小さなクモのいとなみはとても愛らしいですね。(出版社内容紹介より)

対象 作品名(著者、出版社)
小学校
低学年
1~2年生

あなふさぎのジグモンタ
(とみながまい/作、たかおゆうこ/絵、ひさかたチャイルド)


そのときがくるくる

小学一年生のたくまには、苦手なものがあります。 それは、なすび。 大人になると、いつの間にか食べられるようになっていたりしますが、小学生にとって大問題。 「いつかきっとおいしく食べられるようになるさ」と気楽な気持ちで、好き嫌いと気持ちがちょっぴり軽くなって、好き嫌いと向き合ってもらえたらうれしいです。(出版社からのコメント)

対象 作品名(著者、出版社)
小学校
低学年
1~2年生

そのときがくるくる
(すずきみえ/作、くすはら順子/絵、文研出版)  


みずをくむプリンセス

アフリカの、ある水くみ少女の一日を描いた絵本です。もとになる話をしてくれたのは、スーパーモデルのジョージー・バディエルさんです。ジョージーは、有名なファッションショーや、雑誌のモデルとして、世界中で活躍しています。

ジョージーは、西アフリカのブルキナファソで生まれました。子どものころ、水くみをした経験があり、水がどんなに大切か、よくわかっています。ジョージーは、いまアフリカで井戸をつくる運動をしています。ひとりでも多くの人が、きれいな水を手に入れられるように、プリンセス・ジージーの夢みた王国が、ほんとうになりますようにと。(出版社内容紹介より)

対象 作品名(著者、出版社)
小学校
低学年
1~2年生

みずをくむプリンセス
(スーザン・ヴァーデ/文、ピーター・ H ・レイノルズ/絵、さくまゆみこ/訳、さ・え・ら書房)


どこからきたの?おべんとう

農家さん、漁師さん、配達員さん、スーパーの店員さん、お母さん… みんなの愛情、い~っぱい詰まってる!

おべんとうには卵焼き、アジフライ、ポテトサラダなど、おいしいものがいっぱい! でも、どこから来て、どうやって食べられるようになったのかな。食材の生産現場、流通過程、調理の仕方もわかるユニークな食育絵本。

おべんとうの中身は、どこからどのようにやってくるのでしょうか? ひとつのおべんとうから、世界のつながりが見えてくる。遊び心たっぷりの絵で、何度読み返しても楽しめること間違いなし!(出版社内容紹介より)

対象 作品名(著者、出版社)
小学校
低学年
1~2年生

どこからきたの?おべんとう
(鈴木まもる/作・絵、金の星社)